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本日のTablet Hotel

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Tuesday March 16, 2010

Morgans Hotel
New York, NY, USA

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上流階級たちの街であったマレーヒルの近く、かつてのJ.P.モルガン邸に隣接するMorgans Hotelは、威風堂々たる外観と、時代を感じさせるライムストーン張りの正面玄関が印象的です。しかし一歩足を踏み入れると、ロビーはこぢんまりとしていて粋でモダンなリビングルームのよう。Morgan's Groupのホテルは他の高級ホテルのように、思わず怯んでしまうような威圧感はありません。革のアームチェアや1920年代のテーブルランプ、パリの蚤の市にありそうな籐のテーブルと、M.C.エッシャーのカーペットや日本の障子が共存し、古風でフォーマルな雰囲気を醸し出しています。

客室はダンディな大人の男性を思わせるインテリアでまとめられていますが、圧倒されるような豪華さはありません。適度な広さのバスルームはモノトーンのタイル敷き、一方ベッドルームはキャメル、アイボリー、淡い金などの落ち着いた色調です。インテリアのファブリック使いが秀逸で、アームチェアはコーデュロイ、長いすはスエード、ランプシェードはシルクと、一種の色気を感じさせます。朝目覚めたら、桜の木の小さなテーブルでクロワッサンをつまみながら新聞を読む、というのもこの部屋ならぴったりでしょう。

地下のバー「Morgans」は、仕事の後の一杯に立ち寄る人で溢れていますが、照明を極力抑えてあるため逢引には格好の場所 -- ただし相手がいれば。お腹が空いて仕方がないという人は「Asia de Cuba」へ。真っ白で巨大な大理石のテーブルがフロアの奥へと延々と続いていて、このテーブルに「相席」するのは何となくためらわれます。テーブルの先には、壁一面に滝が描かれおり、まるでモーテルのよう。料理は「ニューヨーク・スタイルの新アジア料理」とかいうもので、おいしいものもいくつかありますが、たいていは「フォアグラと5つスパイス バナナ添え」などという怪しげで食するのに勇気がいるメニューが並んでいます。

ファッショナブルな都会人が集まるMorgansは、忙しいエグゼクティブたちをもてなすことを誇りとしています。街の中心地という利便性はビジネス客には欠かせません。しかし、1つのフロアに4~5室しかないため、普通のビジネスホテルよりも温かみを感じます。ビジネス客が望むような、過剰なまでに便利なサービスではないかもしれませんが、スタッフはいつも、ゲストが我が家のようにくつろいだ気分になれるよう、気配りを忘れません。Morgansは、多少の忍耐力があり、クールでおしゃれなニューヨークと古き良き時代の雰囲気を一緒に味わいたい、という人に最適です。




Monday March 15, 2010

Andaz San Diego - ex The Ivy Hotel
San Diego, CA, USA

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このホテルには、たった1室ですが、ストリップショーの舞台のようなポールやキングサイズの2段ベッド、鏡張りのフロアなど、奇妙で思わせぶりなインテリアになっている部屋があります(奇しくも最高級スイートですが)。これだけでもアイビー・ホテル(The Ivy Hotel)のイメージがお分かりいただけるでしょう。ご両親と一緒の旅行なら避けたほうが無難かもしれません。

一方、高級クラブや丸見えのシャワールーム、そそられるようなコスチュームのウェイトレスなどにワクワクしてしまうという方には、うってつけのホテル。ご両親がそういうタイプなら喜んでもらえるでしょう。昨今では穏やかなナイトライフを過ごせるように施設をトーンダウンするホテルもありますが、ここはまったく正反対で、よりゴージャスできらびやかな夜のための舞台が揃っています。

サンディエゴの新しいグルメシーンで話題をさらうレストラン「クオーター・キッチン(Quarter Kitchen)」で食事をしたら、賑わいの絶えない屋上のバー「エデン(Eden)」でほてった体をクールダウン。そしてプレミア感たっぷりの高級ナイトクラブ「エンヴィ(Envy)」で、めくるめく狂乱の宴に身を投じましょう。

もちろん、ブティックホテルらしい気配りが館内のあちこちに散りばめられています。客室には最新の薄型テレビ、iPod用のAVシステム、一流ブランドのバス用品に最高級のリネンなど、高級感溢れるアイテムが揃い、バトラーサービスやキャデラックの高級SUV車での送迎サービスも完備。夜をひとり静かに過ごすための場所ではなく、どこまでも楽しみ尽くすためのホテルです。




Sunday March 14, 2010

The Fortress
Galle, スリランカ

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スリランカは、日本人の海外旅行先としてはあまりなじみがないかもしれません。しかし欧米人の間では人気のバカンス先で、特に南部のゴールは、オランダ植民地時代の面影を求めて訪れる人々が後を絶ちません。ここは海に突き出た岬を城壁でぐるりと囲んだ「ゴール要塞」で有名ですが、その名にちなんだホテルがここ、ザ・フォートレス(The Fortress)。モルジブをベースとしたPer Aquumグループが運営する、「要塞」という意味のラグジュアリーなリゾートホテルです。

この町のホテルは家族経営が多く、こぢんまりとして和気あいあいとしています。それに対しザ・フォートレスは客室数が約40室で、この町の宿としては比較的大きな規模。施設やサービス面も充実していて、ヨガとフィットネスも楽しめるスパ、24時間のルームサービス、枕を選べるサービスなどがあります。レストランも複数あり、スリランカの郷土料理から本格的なピザまで各種のメニューが揃っています。

もちろん、単なる普通のリゾートホテルではありません。客室ははっとするほど印象的なモダンインテリアで統一され、どことなくレトロな雰囲気が漂っています。また、せっかくの異国情緒に水を差さないよう、ボーズのホームシアターシステムやエスプレッソマシーンなどの便利な設備や機器をさりげなく取り入れています。

交通:

バンダラナイケ(Bandaranaike)国際空港から車で約4時間。空港からの送迎はホテルへご相談ください。




Saturday March 13, 2010

Hamak Hotel
Mugla, トルコ

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ボドルム半島は、ギリシャの島々と同じくらい太陽の光とのどかな風景に恵まれているのに、地の利がないのか、ツーリストの目に留まらない地味な存在に甘んじています。とはいえ、地中海のどこにも引けを取らない風光明媚な土地柄で、美しい景色をしたがえた美しいホテルが、一幅の風景画のように佇んでいます。そのひとつが、ボドルム市近郊の海沿いの村Gundoganに位置する「ハマック・ホテル(Hamak Hotel)」です。

イスタンブールで「ソファ・ホテル(Sofa Hotel)」を経営するオーナーの所有ですから、シックなデザイン志向の小ホテルを謡うにふさわしい内容です。客室数は、スイート1室を含めて全21室。抑制の効いたラグジュアリースタイルはトルコでは希少ですが、このホテルはそれを堂々と貫き、客室には明るい中間色とダークウッド、共用スペースには柔らかな白とオーガニックなテクシュチャをそれぞれ用いて、たおやかな貴婦人を思わせる高級感を醸しています。

ビーチクラブやレストランでは、DJが流行の曲を流していることもありますが、館内の雰囲気はあくまでメロウ。体を動かしたくなったら、フィットネス・スタジオ「パイレーツ(Pilates)」のほか、各種のマリンスポーツにもチャレンジできます。村の穏やかなリゾートライフも素敵ですが、もっと刺激が欲しくなったら、ボドルム市へ車でひとっ走り。ナイトライフの楽しみにはこと欠きません。




Friday March 12, 2010

The Royal Phuket Yacht Club
Phuket, タイ

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プーケット島は近年、のどかな田園風景とトロピカルな気候のおかげでタイ有数の観光地としてますます人気が高まっています。The Royal Phuket Yacht Club(ル ロイヤル メリディアン プーケット ヨットクラブ)は、人気が高まる前からプーケットを見守ってきた老舗リゾートであり、今も島一番の貴婦人のような上品さと豪華な雰囲気で多くの旅人に愛され続けています。

ここでは、騒がしい若者たちに邪魔されることがありません。またサービスはスタイル志向のリゾートよりもフォーマルで、ジャングル探検隊のようなスタッフのユニフォームをはじめ、昔のプーケットを匂わせる心憎い演出もあります。客室は、タイとバリの伝統様式を融合した内装の中に、衛星テレビやインターネット接続などの現代設備を散りばめています。大きなバルコニーあるいはテラスから、アンダマン海のパノラマや、ナイハーン湾あるいはプロンテップ岬の景色を心ゆくまで味わうことができます。共用施設は非常に充実していて、プール、テニスコート、スパ、各種マリンスポーツが揃っています。

しかし、このリゾートの最大の特長は、大型リゾートのざわめきから遠く離れた静かで穏やかな雰囲気でしょう。まさに身を隠すにはもってこいの場所。プーケットは観光客で騒がしくなってきたかもしれませんが、このリゾートにはその喧騒も届きません。




Thursday March 11, 2010

Hotel Monasterio
Cusco, ペルー

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客室の酸素を強化しています 海抜3300メートルに建つホテルの客室まで管を通し、酸素を送り込む時代になったようです。クスコはアメリカ大陸で最も早く人が住んだ最も高い場所であり、かつての首都、インカ帝国の中心でした。 このホテルは元々、300年以上前のスペイン植民地時代に建てられた神学校でした。クスコはインカ文明と植民地文化の融合により、印象的な景観と数多くの遺跡が入り交じった特別な場所になっています。ホテルからマチピチュまでは半日ほどで行け、インカ時代の道を歩くハイキングやキャンプの手配も可能です。 客室やスイートのインテリアは、モダンスタイルとイエズス会伝道師の宿舎だった頃の面影を残すコロニアルスタイルがブレンドされたもの。大きさやデザインなど全く異なるスタイル同士の組み合わせですが、魅力的で伝統を感じるオールドニューワールドが作り上げられています。ほとんどの部屋は酸素強化がされています。ジョークではありません。過去には高度のせいで高山病が問題となっていたのです。 中庭に面する「The Illary」は現代的で上質なホテルレストラン。ペルー料理と「オリエント急行料理」が食べられます。かつて修道院の大食堂だった「El Tupuay」は伝統的なペルー料理レストラン。朝食も食べられ、土曜にはインカディナーが楽しめます。 フィットネスはあまりおすすめできません。海抜3300メートルのため、散歩程度でも十分有酸素運動になるのです。ベッドから起きあがるだけでもエクササイズと呼べるでしょう。それでもどうしてもとおっしゃるなら、山道のサイクリングや急流下りができます。 コンシェルジュのおすすめは遺跡めぐりや街めぐりです。街の北にあるサクサワイマン(Sacsayhuamán)の遺跡はマチュピチュより近くて大きく見どころたっぷりです。(ある意味マチュピチュよりおすすめ)スペインの文化ももちろん残っていて、街中には数多くの美しい教会や大聖堂が点在しています。




Thursday March 11, 2010

Portrait Suites
Rome, イタリア

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スペイン階段のたもとにあるフェラガモの店は、愛好家にとっては聖地のようなもの。しかし階段の上に佇む19世紀のタウンハウス、Portrait Suites(ポートレート・スイート)のペントハウス・スイートは、知名度は劣りますが、よりエキサイティングな場所でしょう。このホテルは、サルバトーレ・フェラガモ所有のルンガルノ・ホテルズがもっとも最近プロデュースした、シックなシティブティックホテルです。

一流ブランドが手がけるホテルの例に漏れず、このホテルもとてもスタイリッシュです。デザイナーは、ルンガルノ御用達の建築家ミケーレ・ボナン。ここでもその才能を遺憾なく発揮して、エレガントな落ち着きと匂いたつような高級感のあるインテリアに仕上げています。特に革張りのエレベーターには最高級のイノシシ革を贅沢にあしらっています。

多くの客室に街の雑踏を眺める小さなバルコニーが付いているのも嬉しい特長です。また屋上ラウンジは、ホテルが誇るディテールへのこだわりが詰まった空間。スペイン階段を眺めながら暖炉のぬくもりとカクテルを楽しむことができます。世界有数の買い物天国であるこの街で財布の紐を締めていられる人は滅多にいないでしょうが、もしもお金に余裕があればペントハウスに泊まってみてはいかが。専用のキッチン、サウナ、テラス付きの豪華スイートで、宿泊料はローマのホテルの中で一、二を争うほど高額です。




Wednesday March 10, 2010

Il Salviatino
Florence, Tuscany, イタリア

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Tablet Hotelsの「タブレット・スパイ(Tablet Spy)」は、期待の新ホテルをいちはやく覗き見ることができる特別プログラム。オープンしたてのため不都合があるかもしれませんが、それでも宿泊してみたいと思われる方は、Tablet Hotelsの一員にふさわしいかどうかをぜひ評価してください。

フィエゾーレの町外れの丘の上からフィレンツェを見渡す「イル・サルヴィアティーノ(Il Salviatino)」は、15世紀築の山荘を再利用した現代的なブティックホテル。改装というよりも大幅な修繕を加えた建物は、まったくのルネサンスふうではありませんが、ルネサンスを含むさまざまな時代の影響が建物のあちこちに残されていて、19世紀のフレスコ画や、12世紀初めの家具などと一緒に、厳選されたコンテンポラリー・デザインのアイテムが館の内外を飾ります。

ともすれば回顧的すぎるフィエゾーレの町にありながら、現代の生活とクラシックスタイルが相容れないものではないことを証明するのがこのホテル。トスカーナの古いお屋敷に、ミニマリズムの味付けを注意深くほどこした空間は、バロック様式よりもロマンチックで、華麗さよりもシックな上品さに満ちていて、まるで映画の舞台のようです。

こういう宿は雰囲気が重要で、ちょっとした共用施設やサービスがあれば十分です。屋根の連なるフィレンツェの街並みを遠くに眺めながら、テラスで味わうディナーは、なかなか忘れがたいもの。ただし、そう遠くない時期にスパがオープンする予定だというのは、朗報でしょう。いずれ近いうちに、「フィレンツェに行ったのにギャラリーに行く時間がなかった」なんていう旅人も出てくるかもしれません。




Wednesday March 10, 2010

Il Salviatino
Florence, Tuscany, イタリア

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フィエゾーレの町外れの丘の上からフィレンツェを見渡す「イル・サルヴィアティーノ(Il Salviatino)」は、15世紀築の山荘を再利用した現代的なブティックホテル。改装というよりも大幅な修繕を加えた建物は、まったくのルネサンスふうではありませんが、ルネサンスを含むさまざまな時代の影響が建物のあちこちに残されていて、19世紀のフレスコ画や、12世紀初めの家具などと一緒に、厳選されたコンテンポラリー・デザインのアイテムが館の内外を飾ります。

ともすれば回顧的すぎるフィエゾーレの町にありながら、現代の生活とクラシックスタイルが相容れないものではないことを証明するのがこのホテル。トスカーナの古いお屋敷に、ミニマリズムの味付けを注意深くほどこした空間は、バロック様式よりもロマンチックで、華麗さよりもシックな上品さに満ちていて、まるで映画の舞台のようです。

こういう宿は雰囲気が重要で、ちょっとした共用施設やサービスがあれば十分です。屋根の連なるフィレンツェの街並みを遠くに眺めながら、テラスで味わうディナーは、なかなか忘れがたいもの。ただし、そう遠くない時期にスパがオープンする予定だというのは、朗報でしょう。いずれ近いうちに、「フィレンツェに行ったのにギャラリーに行く時間がなかった」なんていう旅人も出てくるかもしれません。




Tuesday March 09, 2010

Wolgan Valley Resort and Spa
Lithgow, New South Wales, オーストラリア

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オーストラリアでは、都市部からほんの少し離れただけで、突如として広大な平原が目の前に現れます。シドニーの快適なアスファルト道路を抜けて、でこぼこの田舎道をひたすら走ること3時間、人の暮らしの痕跡などみじんもないアウトバック(荒野)の奥深くに佇む「ウォルガン・バレー・リゾート・アンド・スパ(Wolgan Valley Resort and Spa)」にたどり着きます。

環境からして文字通り“荒野の一軒家”ですが、ここでの暮らしぶりに荒々しい点はひとつもありません。何と言ってもこのリゾートは、ドバイに本拠を置くエミレーツ・グループのプロデュースであり、エミレーツ航空に代表される高級感をここでもたっぷり味わうことができます。

19世紀に建てられた農場を大幅に改装した本館を中心に据え、周囲に40棟の新築のヴィラを配置。オーストラリアの中でも最上級の快適さとラグジュアリーを提供する客室は、もちろん最新装備です。その上、エミレーツ・グループのラグジュアリーなイメージからは意外かもしれませんが、このリゾートは環境にやさしい運営を徹底しています。

ただし、これらはリゾートの魅力の一部にすぎません。ここを訪れる人々の本当の目的は、ウォルガン・バレーと近くのブルーマウンテン。人を寄せ付けないアウトバックの風景は、厳しくも美しく、崇高でさえあります。心洗われる景色とラグジュアリーな癒しを同時に手に入れることのできるこのリゾートは、所有者はさておき、生粋のオージー・リゾート。絶海の孤島に比べ陸続きだから便利ですし、適度な「隔絶感」も味わえます。ただし、車は自前でもレンタカーでも頑丈なものをご用意ください。




Monday March 08, 2010

The Elandra Mission Beach
Mission Beach, Far North Queensland, オーストラリア

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クイーンズランド州をシドニーやメルボルンの北に広がる未開の地と思うのは、大きな誤解。同様に、「ジ・エランドラ・ミッション・ビーチ(The Elandra Mission Beach)」についても、国際センスも高級感も文明度も低いという評価はまったくのナンセンスです。ゴージャスなフュージョンスタイルの空間に足を踏み入れた瞬間に、それが真実であることが明らかになります。

建物と建物の間を行き来するには、木の歩道を歩くことになります。これは、ジャングルに生息する野生生物を保全するための取り組みのひとつ。そのおかげで、野生のヒクイドリの親子の散歩をはじめ、さまざまな昆虫や有袋動物などの生態を間近に観察するチャンスがたくさんあります。

ホテルは、2007年に元舞台女優のカトリーナ・ノウルズによって改修され、彼女が訪れた世界各地の土地の記憶を散りばめたドラマチックな空間に仕上がっています。トーテムポール、ムーア風のランプ、アフリカの工芸品などが、白を基調とした明るい室内にエキゾチックな味を添えています。また従来のオーストラリアのリゾートと決定的に違うのが、イルカの写真や貝殻の置物などがホテル内のどこにもないことです。

エランドラのホテルライフの中心は広々としたプール。何となくいつも足が向いてしまうから不思議です。おいしい食事と飲み物をかたわらに、しゃれたデッキチェアやモロッコ風のデイベッドに寝転んで、ヤシの木陰とやさしい潮騒を枕にまどろむひとときは、まさに至福。ここが自分の家だったらどんなに幸せなことでしょう。




Sunday March 07, 2010

SLS Hotel at Beverly Hills
Los Angeles, CA, USA

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ハリウッドの中でもひときわ高級なこの地区では、やれマリリン・モンローが眠ったホテルだの、やれフランク・シナトラの飲み仲間がパーティーをしたホテルだのと、あちこちのホテルに有名人の名が刻まれています。「SLS ホテル アット ビバリーヒルズ(SLS Hotel at Beverly Hills)」にも著名人の名前が刻まれていますが、それは古きよき時代の人々ではなく21世紀のアイコンたち。映画プロデューサー兼実業家のサム・ナザリアンの所有ということもあって、顧客名簿にはかなり有力なセレブも名を連ねています。

客室のインテリアは、もはや伝説の域に達しつつあるフィリップ・スタルクが考案。彼の代名詞である見た目の華やかさよりも、居住性に重きを置いた造りで、ブルー、クリーム、アースカラーで彩色したミニマルデザインを間接照明で和らげた空間に、モノグラムのリネンや、枕を選べる「ピローメニュー」サービスなど、深い眠りを誘うアイテムを揃えています。ただし、ハリウッドのセレブ御用達ですから、週末ともなれば夜遅くまで賑やかなこと間違いなしです。

併設のレストラン「バザール(Bazaar)」は屋内広場のようなセッティング。レストラン業界のオスカー「ジェームズ・ベアード賞」に輝くホセ・アンドレの「ガストロノミー・モレキュール(分子料理法)」による美食のほか、ティータイムやデザートにぴったりの「Pattisserie」、昔ながらの小皿料理の「Roja」、現代風のスナックやおつまみの「Blanca」のほか、アンドレの料理同様に、液体窒素などの化学薬品を使って新しい味を作るカクテルバー「Bar Centro」で構成されています。

館内にはフィットネスセンターが7箇所。また、ロサンゼルスの高級ホテルに欠かせないプールは、街のパノラマを眺める6階にあり、エンターテイメントシステム付きのカバナ(小部屋)を完備しています。




Sunday March 07, 2010

Hotel Erwin
Venice Beach, CA, USA

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サンフランシスコを拠点に幅広い活躍を続けるブティック・グループ「ジョワ・ド・ヴィーヴル(Joie de Vivre)」は、南カリフォルニアでも勢力を伸ばしています。その最新の宿「ホテル・アーウィン(Hotel Erwin)」は、米国でもっとも気さくでのんびりした雰囲気のベニスビーチの一画に、これまた気さくでカジュアルな佇まいを見せています。

ベニスビーチの中でも特にファンキーで古いボードウォークに似合うのは、貴婦人のような上品なホテルではなく、のんびり感とさわやかさを持つこのホテル。また、町の雰囲気に見合った格安の料金設定も魅力です。ただし客室は、軽快かつ大胆な色使いとスタイリッシュなモダン家具のインテリアに、HDテレビや専用バルコニーなどの充実の設備が付いていて、値段以上の内容。その上、上級の客室は海の眺めまで楽しめます。

屋上のバーは、英語で「高い」という意味の「ハイ(High)」。これはもちろん値段ではなく場所のこと。それでも名前だけだろうと思っていたら本当に高くて、ビーチや海を一望にできる爽快感がたまりません。館内のレストラン「ハッシュ(Hash)」では、ホームメイドスタイルの朝食を供しているほか、夜はビストロとして営業。ホテルからビーチまで歩いて数歩、ボードウォークはほとんど目の前という、他の南カリフォルニアのビーチにはない、ベニスビーチのビーチホテルならではの魅力に溢れています。




Saturday March 06, 2010

Les Mars Hotel
Healdsburg, CA, USA

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北カリフォルニアのワイン産地に相応しいのは、トスカーナやプロヴァンスふうの建築様式か、あるいはスペインの田舎を思わせる素朴な建物だけ、という意見があります。ガソリンスタンドやチェーンモーテルまで南仏の片田舎ふうというのは行き過ぎでしょうが、ヒールズバーグ通り(Healdsburg Avenue)から少し入ったところにある、18世紀のフランスの屋敷を模した「Les Mars Hotel」を見れば、この場に相応しいのはまさにこのような建物だと確信できるでしょう。

大げさかもしれませんが、たとえば目隠しされたままここへ連れてこられたとしたら、フランスなのにどうしてみんな英語が上手いのかと思うかもしれないくらい、異国情緒に溢れています。客室数は16室で、ファブリックやラグ、四柱式ベッドやルイ16世時代のイスといった木製家具など、細部にまでこだわったフォーマルスタイルで統一されています。

ワインで名高い北カリフォルニアですが、料理も同様に高く評価されています。併設のレストラン「サイラス(Cyrus)」は、一般的なホテル内の飲食施設を上回る水準で、メニューはもちろんフレンチ。しかも、この地域で獲得されているミシュランの星13個のうち2つを所有しています。ある意味で(少なくとも建築的には)「フランスごっこ」と揶揄されるかもしれないLes Mars Hotelですが、実際のところその迫真の仕上がりに異を唱えるゲストはありません。




Friday March 05, 2010

Scapes
Miura-gun, Kanagawa, 日本

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日本には、いわゆる欧米風のホテルのほか、民宿や旅館、ペンションやオーベルジュ、そして外国人にはめずらしいカプセルホテルやラブホテルなど、さまざまなタイプの宿があります。しかし、大都市から離れてしまうと、スタイリッシュなホテルはなかなか見つかりません。そうした中、2007年に葉山・森戸海岸に登場した「スケープス(Scapes)」は、小さな小さなデザインホテル。旅行というよりも、せわしない日常からエスケープするための宿というコンセプトが印象的です。

東京から電車あるいは車で約1時間の葉山は、御用邸のあることでも知られる海辺のリゾート地。その一画に位置するスケープスは、たった4室というコンパクトな規模のおかげで、隠れ家のような非日常的な空気が流れています。海に面しているので、ひょっとしたら地中海やエーゲ海のリゾート地を思い浮かべる人もいるかもしれません。

インテリアは、ミニマリズムや禅スタイルという安直なデザインではなく、艶やかな木の床にすっきりしたフォルムの家具を配した、レトロモダンな印象。逃避行ライフのための心休まる空間です。

寝心地のよいベッドで朝寝坊したら、高級スパのようなバスルームで海を眺めながらのバスタイム。その後は、図書室で静かに本を読んだり、館内のジャグジールームでリラックスしたり、あるいは併設のチャペルを覗いてみたり。葉山の観光スポットを巡るのも楽しいでしょうが、まずは「日常からのエスケープ」がモットーです。




Thursday March 04, 2010

Riyad El Mezouar
Marrakech, モロッコ

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モロッコ独特の宿といえば、「リアド」と呼ばれる昔の豪邸を再利用したリアドホテル。リアドは通常「Riad」と表記されますが、旧式のスペルでは「Riyad」。このスペルの違いが「リヤド・エル・メズーアル(Riyad El Mezouar)」の特徴を紐解く第一のヒントです。つまり、まるきり古めかしくはありませんが、マラケシュの旧市街(メディナ)に位置するリアドホテルに相応しい古風な佇まいであることを示唆しています。

もちろん、その古風な装いは偶然の産物ではなく、ここを所有するフランス人の建築家とデザイナーの努力のたまものです。18世紀に建てられたという建物は保存状態が良好で、昔の建築様式や装飾がそのまま(とはいえ、修繕や補強加工を加えた上でのことですが)生かされています。

最終的には、このホテルの個性とセンスが、あなたテイストに合うかどうかが決め手でしょう。たった5室の小宿ですので、ホテル内が混雑することなど夢にもありません。一方、公共スペースとしては、屋根の連なるメディナの街並みとアトラス山脈を望むルーフテラスと、中庭があります。モダンすぎず古風すぎないリヤド・エル・メズーアルは、言ってみればスイートスポットのようなもの。ちょうど良いバランスのリアドホテルです。




Wednesday March 03, 2010

Hyatt Regency Kiev
Kiev, ウクライナ

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「ハイアット・リージェンシー・キエフ(Hyatt Regency Kiev)」は、歴史とムードという点では他のホテルに譲りますが、ラグジュアリーさではこの街一番と言っていいでしょう。光を反射する鏡のような構造は、モダンすぎてキエフに合わないという人もいますが、建物の内部から、壁一面のガラスの向こうに広がる風景を見れば、誰もがこの構造に納得します。低い屋根の続く旧市街のパノラマは、名所であるウクライナ正教会の金色の塔まで見えて、いつまでも見飽きません。

客室はすっきりとしたコンテンポラリースタイルで、細部にまで配慮が行き届いています。国際化が進むキエフにとって、ハイアット・リージェンシー・キエフのように、ビジネス客にもレジャー客にも対応できるハイエンドのホテルは、なくてはならない存在です。キングサイズの大きなベッドとフレッテの高級リネンは快適さの証であり、ゆったりしたワークスペースは機能性の証拠。その上、ルームサービスとコンシェルジュは24時間対応です。

ゆとりあるスペースを生かした館内には、フルサービスのスパ兼フィットネスセンターのほかに、全長23メートルの屋内プールも完備。メインダイニング「グリル・アジア(Grill Asia)」は、今流行のオープンキッチン。また、乾いたのどを潤しリラックスしたひとときを過ごしたいなら、ロビーラウンジと8階のカクテルバーのほか、イタリアンのメニューと幅広いワインセレクションを楽しめるワインバー「ブルネロ(Brunello)」があります。




Wednesday March 03, 2010

Hotel Frank
San Francisco, CA, USA

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アメリカ有数のホテル激戦区として知られるサンフランシスコですが、その株は最近になってまた上がっているようです。その火付け役は、パーソナリティ・ホテルズ・グループ。ユニオン・スクエア近くの「ホテル・フランク(Hotel Frank)」は、同グループがプロデュースするお洒落ホテルの新たな旗手です。サンフランシスコの歴史のひとコマを刻む古びたビルに身を包みながらも、Thomas Schoosによるインテリアは、シックなモダンレトロ・スタイルによって、21世紀という新しい時代をあますところなく表現しています。

室内あるいは館内のあちこちに、ボザールからアールデコ、あるいは「宇宙家族ジェットソン」のようなレトロフューチャーまで、さまざまな様式を取り入れ、ファッショナブルというよりもファンタジー溢れる装いに仕上げています。最高級ホテルに分類される宿ではありませんが、快適な居心地とゆったりとしたスペース、そしてiPod対応ステレオや冷蔵庫など気の利いた設備が整っていて悪くありません。

立地はまさに街の中心で、ユニオン・スクエアまでたった1ブロック。周辺は、店やレストランが集中する繁華街になっています。一方、ノブヒル地区に鎮座する高級ホテルと、マーケット地区の南側に位置するビジネスホテルを、足して2で割ったような宿なので、施設やサービスは最小限に抑えられています。フィットネスジムは近所の提携店を利用することが可能。高級レストランも併設されていませんが、ホテルからすぐのところにいくらでもあるのでご安心を。




Wednesday March 03, 2010

The Aubrey
Santiago, チリ

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サンティアゴのサン・クリストバルの丘のふもと、頂上の巨大なマリア像に見守れながら、緑の木々に抱かれるように佇む「ジ・オーブリー(The Aubrey)」。異質なもの同士の衝突により出来上がったこの宿は、個性溢れるホテルの信奉者たちが恋焦がれる小ホテルです。

かつて有力な政治家の邸宅だった風格ある建物は、チューダーリバイバル様式と、南国の都市サンティアゴの雰囲気が絡み合い、独特のオーラを発しています。

ホテルの敷地は、地形学に基づいて計算されたかのようなレイアウト。チャーミングなプールテラスのほか、意外な眺めやちょっとした休憩場所があちこちに散りばめられています。丘の上のパルケメトロポリターノ動物園から生い茂る木々が、建物を呑み込んでしまいそうです。

外観が発する型破りな個性は、インテリアデザインにも引き継がれています。重厚な木工細工で彩られた宮殿のような部屋もあれば、ピンと張詰めたコンテンポラリーな仕上がりの部屋も。一部の客室には専用テラスもあります。いずれの客室も、ユニークな眺めとすっきりした調度使いは共通しています。

ホテルは、サンティアゴでもっとも都会的なプロヴィデンシア地区に隣接しています。みずみずしい緑に囲まれた高級感あふれる街角で、お洒落なカフェを巡ってみては。あるいは、ホテルと同じ自由奔放な雰囲気のベラヴィスタ地区で、パブロ・ネルーダ財団(Fundación Pablo Neruda)の所有する、チリ人でノーベル賞に輝いた偉大な詩人パブロ・ネルーダの収集した貴重なコレクションを堪能するのも一興でしょう。

さらには、ホテルのすぐ近所からケーブルカーで丘に登ることも。かのマリア像を間近に見たり、ホテルを丘の上から眺めたりすれば、意外な発見があるかもしれません。一方、ホテル周辺には夜遅くまで楽しめるバーやカフェも多いですが、館内でゆっくりと過ごすもの素敵。併設のレストラン「パスタ・エ・ヴィノ(Pasta e Vino)」ではイタリア料理が楽しめます。




Tuesday March 02, 2010

Castle Hill Inn and Resort
Newport, RI, USA

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湾に突き出た岬というロケーションは、海洋研究にもホテル業にも絶好の立地。そんなわけで「キャッスル・ヒル・イン・アンド・リゾート(Castle Hill Inn and Resort)」は、ナラガンセット湾を臨む岬に佇む、ハーバード大学の海洋学者が所有していた古い館を再利用しています。ロードアイランド州南東部の港湾都市、ニューポート近郊のこの一帯には、ロードアイランド州沿岸部で最も印象的な景観が広がっています。それはすなわち、このホテルが沿岸部最高の宿に数えられる理由でもあります。

東京ドーム3個強に相当する広々とした敷地からは、美しい湾を目の前に眺めることができます。本館は19世紀築で、その中にある客室も建物にふさわしい趣があります。ただし、ビーチハウスやコテージも見劣りしないお洒落な装いで、よりゆとりあるレイアウトになっています。いずれも、アメリカ合衆国で最も古い歴史を誇るニューイングランド地方らしい、古風で清楚なスタイルで統一されていて、しかも現代人が望む快適な設備も万全です。

サービス面では、ニューイングランド地方の由緒正しい宿の伝統にのっとって、アットホームなB&B(朝食付きの簡易宿)と、洗練された現代的な高級ホテルの、それぞれよいところだけを取り出しています。それはつまり、おいしい料理と一流のサービスであり、雑な印象はまったくありません。また、アメリカ北東部の沿岸部特有の海洋文化と伝統が、旅人のロマンを掻き立てる雰囲気を醸しだしていて、マンネリ化したチェーンホテルなど足元にも及ばない独自の個性を感じさせます。




Monday March 01, 2010

Hotel Haven
Helsinki, フィンランド

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「北欧風」とはすなわち、昔と未来のハイブリッドスタイルのことであり、北欧インテリアは概して素っ気なくて冷たい ---- そんな言われ方をしますが、その解釈は若干、時代遅れです。フィンランドはスカンジナビア半島に含まれないという事実はさておき、北欧インテリアが冷たいというイメージがあったのは、せいぜい20世紀半ばまでのこと。21世紀の北欧デザインは今、温もりあるクラシックスタイルに沸いています。ヘルシンキの「ホテル・ハーヴェン(Hotel Haven)」はその代表例でしょう。

客室のカテゴリー名は、誇張されたむなしい言葉の羅列である場合が多いのですが、ホテル・ハーヴェンは、「Comfort」(快適)「Style」(スタイル)「Lux」(高級)という簡潔な言葉で実際の内容を表しています。客室数は77室。いずれも時代に即した高級ブティックホテルに相応しい大人の空間で、贅沢なベッド、充実の機能とアイテムを備えたバスルーム、そしてエスプレッソマシーンやバング&オフルセンのAVシステムなど、細部まで最新式にこだわった内容に仕上がっています。

華がないと嫌味を言う人もいるかもしれませんが、それはお門違いというもの。ホテル名の「ハーヴェン」は、英語でいうヘブン、すなわち天国の意味であり、ナイトクラブではありません。小さな高級レストランバーとスパ「シルエッティ(Siluetti)」を併設したホテル・ハーヴェンは、ヘルシンキで一目置かれる存在です。




Sunday February 28, 2010

3 Nagas by Alila
Luang Prabang, ラオス

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名前の響きからフランス統治時代のコロニアル様式を想像するかもしれませんが、「スリー・ナガス・バイ・アリラ(3 Nagas by Alila)」は、昔ながらのラオスの建築様式で、19世紀末には王族の住居として利用されていました。しかしその後、アイスクリーム工場として転用され、そして今は、お洒落でコンテンポラリーなブティックホテルとして新たな歴史を刻んでいます。

ホテル名の「バイ・アリラ」は、タイ、インドネシア、モルディブなどに高級リゾートホテルを展開するアリラ・ホテル&リゾーツのブランドのひとつ。ただし、歴史的な建築物をそのまま保存するのがアリラの意図ではないことを、このホテルは如実に示しています。確かにスタイル的にはモダンな要素を抑えた全体的にクラシックな趣ですがとてもシックな印象です。また、快適さの点でも、一般のデザインブティックの水準を軽々とクリアしながらも、グランドホテルほど仰々しくなく、まさにアリラホテルの基準に沿った仕上がりです。

しかしながら、このホテルは客室よりもレストランのほうが有名。そんな評判を聞けば料理のクオリティに期待が持てるというものです。ですから、ここで本当に考えなければならないのは、ビーチもプールも贅沢なスパもなくても気にしないかということ。そうしたものに代わる魅力を、古都ルアンパバンで見つけたいものです。




Saturday February 27, 2010

Oak House No. 1
Gloucestershire, イギリス

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当サイトのユーザー諸氏の中には、B&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)と聞いただけで鳥肌が立ってしまう方も少なくないでしょう。しかしながら、コッツウォルズ地方の村テッドベリーに位置する「オーク・ハウス・ナンバーワン(Oak House No. 1)」については、B&Bという言葉が連想させるインド更紗やレースはまったく見られません。

むしろここは、ポスト・ブティックホテルのB&Bと言うべき宿。アンティークの街テッドベリーという場所がら、館内にはアンティークが溢れていますが、その他にも、ウォーホルの版画からデザインアイテム、それにモダンな高級ホテルらしい建具まで揃っていて、装飾もよく練られ計算され尽くしています。

独自のデザインセンスを持つオーナーが作り上げたインテリアは、筋金入りのミニマリストならパニックを起こすかもしれませんが、田舎の個性的なホテルで休暇を過ごしたいなら良い刺激になるでしょう。客室は3つのスイートを含む全4室で、クラシックな「キャヴァリエ」や「プリンス」というスイートから、書籍の詰まった本棚の並ぶ「ライブラリー・ベッドルーム」まで、すべて異なる装いです。

ロンドンからたった2時間なのに、都会の影などきれいさっぱり、どこにもありません。ホテルでランチボックスを用意してもらって、さあ出かけましょう。おいしいワインや季節の農産物があなたを待っています。




Saturday February 27, 2010

Casa Camper Berlin
Berlin, ドイツ

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名前だけでピンとくる方もいらっしゃるでしょうが、もう少し詳しい説明が必要な場合に備えて補足しておきましょう。「カーサ・カンペール・ベルリン(Casa Camper Berlin)」は、スペイン・バルセロナにあるホテル「カーサ・カンペール」の姉妹ホテルで、オーナーはスペインのシューズブランドです。若者の支持を集める大胆でさり気ない感性を、ベルリンに持ち込みました。バルセロナとは正反対の雰囲気の街だからこそ、エネルギッシュでインターナショナルなクリエイティブ系ホテルの存在感が、浮き彫りになるというものです。

客室はカンペールらしいお洒落な空間で、定番の赤レンガ色の中にモダンで機能的なデザインが、あくまでさり気なく取り入れられています。大理石のバスルームやゴージャスなベッドを詰め込んだ超高級ホテルではありませんが、インスピレーション溢れるビジュアルとスマートなデザイン、そして常識的な人なら十分に納得のいく快適さを備えています。

ベルリン中心部のミッテ地区のさらに中心というロケーションは、どこへ行くにも何をするにも便利な場所。しかしときには、ホテルの中で過ごしたいこともあるかも。そんなときに、あるいはそうでなくてもお奨めなのが、併設のレストラン「ドス・パリージョス(Dos Palillos)」。スペイン語で「お箸」あるいは「楊枝」という店名が示唆する通り、ここはアジア料理のレストランで、スペインのミシュラン3星レストラン「エルブジ(El Bylli)」のチーフシェフを長年務めたアルベルト・ラウリック(Albert Raurich)が腕を振るいます。




Friday February 26, 2010

W Dallas - Victory
Dallas, TX, USA

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ダラスをまだ「牛の町」と思っているとしたら大間違い。最近では世界的な大都市として知名度もアップし、スタイルやデザインへのこだわりを持つ人々の注目を集めています。だからこそのWホテル。ただし、「ダブリュー・ダラス・ビクトリー(W Dallas - Victory)」は単なるWホテルのひとつというわけではありません。ビクトリーパークと呼ばれる大型開発地区の中核を担うこのホテルは、Wホテルとしては初めてコンドミニアムと屋上ヘリポートを併設しています。

でも、車で乗りつけたって気後れすることはありません。ガラスとコンクリートに覆われたこの巨大な塔は、下から見上げなければその圧倒的な質量を感じることはできません。また、きらびやかな玄関ホールやドラマチックな照明に浮かぶ大階段も、正面から入場しなければ、その魅力をありのままに受け止めることはできません。ここは、美しい空間を眺めるだけでなくその中で過ごすことが本当に楽しいと思える場所。誰かと楽しい時間を過ごしたいなら、33階の「ゴーストバー(Ghostbar)」へ。ラスベガスの一流クラブのようなシーンを体験してしまったら、普通のホテルのバーでは飽き足らなくなってしまうでしょう。

とはいえ、ここはれっきとしたホテル。標準的な客室でさえ薄型大画面テレビ、ワイヤレスインターネット、そしてWホテル自慢のスパ「ブリス(Bliss)」のバス用品が揃っています。客室や16階のオープンエアプールからの眺めも素敵ですが、なんといってもゴーストバーからのきらびやかな夜景が一番印象的です。そのほかロビーラウンジと、料理業界のオスカーとも言える「ジェームズ・ベアード賞」に輝く一流シェフ、トム・コリッキオが指揮するニューヨークの有名レストラン「クラフト(Craft)」の支店があります。

交通:

- ダラス・ラブ・フィールド空港から11.76 km(約12分)

- ダラス・エグゼクティブ空港から20.82 km(約15分)

空港からの送迎はカスタマー・サービスへご相談ください。




Thursday February 25, 2010

El Silencio Lodge
コスタリカ

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コスタリカは、世界のどこよりも早くエコツーリズムに取り組み始めた国。環境意識の非常に高いトロピカルパラダイスですから、「グリーン・ラグジュアリー」(贅沢でありながら環境にやさしい)という最新の考え方を観光産業に取り入れていても不思議ではありません。山とジャングルの奥深くにひっそりと佇む「エル・シレンシオ・ロッジ(El Silencio Lodge)」は、映画『不都合な真実』世代が心置きなくラグジュアリーを楽しめる小ホテルです。

このホテルの場合、環境対策は後付けではなく、設計の段階から環境を保全し生かすことを前提に作られています。高級シーツやバスタブなどと一緒に、天然原料の洗剤や省エネ電球などが備えられているので、ラグジュアリーかつ地球にやさしいホテルライフを堪能することができます。もっと環境に貢献したいと思ったら、ホテル周辺の雲霧林の保護活動に寄付することも可能。コスタリカへの飛行機での往復や、1年間の車での走行で排出された二酸化炭素量を一気に埋め合わせるオプションとしては、気分がよいかもしれません。

ホテルでは、エコツーリズムの醍醐味を味わえる各種のアウトドア・プログラムを提供。徒歩や馬のほか、ゴムボートでの川下り、マウンテンバイク、そしてジップライン(木と木の間をワイヤーでつなぎ滑車で滑り降りる空中散歩)など、さまざまな方法で熱帯雨林を楽しむことができます。ジャングル探検のアドバイスとアレンジは、常駐の「エコ・コンシェルジュ」におまかせを。

一方、リラックスタイムにはスパがお奨め。ベーシックなマッサージをはじめ各種トリートメントが揃っていて、中には、ジャングルの癒しの力を体に取り込めるという「コニカルルーム(Conical room)」でのヒーリングタイムという、ミステリアスなプログラムもあります。オープンエアのヨガスタジオで心と体を解放すれば、文字通り大自然との一体感を味わうことができるでしょう。

併設のレストランは、世界各国の料理をコスタリカふうにアレンジ。近所の農家で飼育された地鶏や無農薬野菜などのヘルシーな食材を使って、食べる人の健康を考えたメニューを提供しています。赤身肉はメニューにはありません。しかし、朝から晩まで雲霧林を探検したあと、どうしてもステーキが食べたいと思ったら、スタッフに相談を。近所のレストランで食事ができるチケットを発行してくれます。




Wednesday February 24, 2010

Roomers
Frankfurt , ドイツ

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ドイツのデザインと言えばたいそうなものを期待しますが、「ルーマーズ(Roomers)」はその期待を裏切りません。フランクフルトでは今、古い産業施設を快適なリビングスペースへと再生するプロジェクトが増えていますが、ルーマーズもそのひとつ。この新たな潮流を率いるデザイナーのオアナ・ローゼン(Oana Rosen)によって、古くてさびれたオフィスビルがエレガントでモダンなもてなしの館へと変身しました。

建物は5階建てで、白っぽいガラス張りの最上階がビールの泡のように見えなくもありません。ロビーの中は、革製の調度や輝くようなメタル細工が所狭しと飾られていて、ぐるりと巡らされたガラス窓とあいまって超モダンな飛行船のよう。館内には、24時間営業のバー・レストランのほか、機器もプログラムも充実のフィットネス・ウェルネスセンター、そして超現代的な会議室(3室)があります。最上階からは、忙しない街の様子と、昔から変わらないマイン川(ライン川の支流のひとつ)の流れを見下ろすことができます。

客室は、贅沢を極めたスイートを含め、いずれも共有スペースと同じミニマルスタイルで、滴るほどの高級感と余韻のある空間に仕上がっています。また、快適かつ高機能のバスルーム、衛星放送対応の薄型テレビ、無線インターネットなど、期待通りの室内設備が揃っています。

立地はフランクフルトの金融地区の中心部。歌劇場に近く、ドイツや他のヨーロッパ都市に移動するための鉄道の中央駅からも離れていないので便利です。




Wednesday February 24, 2010

Torre di Moravola
Perugia, イタリア

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イタリアには印象的な小ホテルが少なくありませんが、そんな中でも「トーレ・ディ・モラヴォラ(Torre di Moravola)」は、とかく目立つ存在です。ひとことで言ってしまうと、ウンブリア州の丘に佇む1000年前の望楼を再利用した、客室数7室のブティックホテルなのですが、その内部は、外観から受ける印象とはまるで異なるモダンデザインの宝庫です。

オーナーは、建築家ノーマン・フォスター卿とも協業経験のある建築家クリストファー・チョン(Christopher Chong)、そしてその妻でデザイナーのセオネイド・マッケンジー(Seonaid Mackenzie)。古い建築物の改修というよりも再構築と呼ぶにふさわしい作業によって、塔の外殻を保存しつつ内部構造を刷新。中央階段の周囲に7つのスイートを配したレイアウトに仕上げています。

この新構造は、結果的に意外なほど優れた環境設計につながっています。すなわち古い石壁は気温を安定させ、中央階段は空気の対流を生み出し換気扇やエアコンのような役割を果たします。客室は簡素なインテリアながらも並外れた快適さで、床をくり抜いたような浴槽が特徴的です。

ホテル内には、屋上からの見晴らしを堪能できるプールと、スローフードをじっくり味わえるレストランがあります。ホテルの目と鼻の先には古都モントーネがあり、のんびりした街でのんびりした時間を楽しむことができます。日常を逃れてイタリアの田舎で過ごす休暇なら、こんなところも悪くありません。また、デザインをこよなく愛する人にとっては、神聖な空間とも言えるでしょう。




Tuesday February 23, 2010

Oriental Hotel Hiroshima
Hiroshima, Chugoku Region, 日本

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広島は、原爆ドームと厳島神社という2つの世界遺産を抱え、国内外から年間1,000万以上の観光客が訪れます。中学校や高校の修学旅行先としても定番なので、当サイトのユーザーの中にも訪れたことのある方は多いでしょう。ホテルシーンはというと、東京のように「人生を変えるようなホテル」というものはまだないようですが、国際都市に必須の一流ホテルはあります。それが「オリエンタルホテル広島(Oriental Hotel Hiroshima)」。世界に名だたる日本のサービスは、東京だけでなく広島でも健在です。

街の中心部を走る平和大通りに面したひときわ高層の建物は、高層建築のあまり多くない街ではかなり目立つだけでなく、高層階からの眺めは特に爽快です。客室はスマートな調度使いで、機能的なバスルームを完備。建物の角に当たる客室では、バスタブに浸かりながら街並みを眺めることができます。

スタイルは、コンテンポラリーですがアバンギャルドではなく、和のテイストを散りばめながらもあくまでインターナショナルな雰囲気を保っています。館内のレストランは和食、フレンチ、イタリアンの3種類。その他にニューヨークスタイルのジャズバーを併設しています。またホテル周辺にもたくさんのレストランやバーがあります。派手さはありませんが、しっとりとした魅力に溢れたホテルです。




Monday February 22, 2010

Lanchid 19
Budapest, ハンガリー

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インテリアデザインで冒険をするホテルはよくありますが、建物外観のデザインで冒険を試みるホテルは少数派です。ブタペストのランチード19(Lanchid 19)は、そうした数少ない大胆なエクステリアを持つホテル。正面を覆うガラスのパネルが、ドナウ川の集める光を反射してゆっくりと色を変えていく ---- そんなロマンチックな眺めのほうが、ロビーのちょっと格好いい家具よりも人々の視線を釘付けにします。

もちろん、ホテルはどちらかといえば内部のほうが重要で、その点でも抜かりはありません。公共スペースはすっきりとしたモダンな印象のインテリアでまとめられ、客室はお洒落で大人の雰囲気。ベーシックな客室は文字通りベーシックな機能と装いですが、より高級な客室もあり、スイートにはバスタブと屋外テラスなどが付いています。

川の対岸はブタペストの中心街なので、館内のレストラン・バー以外で食事をしたいときにも便利な立地です。またロビーの地下に保存されている本物のローマ時代の遺跡は、他にはないこのホテルならではの魅力でしょう。「デザインホテル」とはいっても似たようなものが多い昨今、本当の意味で個性のあるホテルです。