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» RSSについての詳細を読む歴史や伝統にこだわるあまり新しいものをないがしろにしていると、とびきり上等な宿を見逃してしまうことにもなりかねません。その好例が、アイルランド西部のクレア郡の「ロッジ・アット・ドゥーンベッグ・ゴルフ・クラブ(Lodge at Doonbeg Golf Club)」です。うれしいことにホテルの来歴は、骨董品や美術品ほど重要視されません。築数年のこのホテルは、物語に欠けているもののそれを補ってあまりある特長、すなわち、グレッグ・ノーマン設計のゴルフコースとラグジュアリーな施設と設備を整えています。
ドゥーンベッグは、ひとけのない海岸の外れにあり、寂しいながらも開放感に浸れる環境です。敷地内には本館と客室棟、そして戸建のコテージが、立ち並び、まるでひとつの村のよう。一方インテリアについては、新築なりに伝統へのこだわりがあるのか、コテージやスイートには最新型のキッチンと一緒にアンティーク風の食器が備えられ、貴族的な趣を醸す内装で統一されています。
また、都会の高級ホテルに勝るとも劣らない快適な客室、新築ホテルにふさわしいモダンなスパ、そして最新のゴルフ・クラブなどの施設や設備面では、まさに新築の強みを発揮していると言えるでしょう。「100年前の貴族の屋敷を再利用したホテル」という逸話などなくても、まったく気になりません。
トルコは、悠久の歴史が息づく国ですが、その一方で新しいものやモダンなものを恐れることはありません。ブティックホテルの潮流に乗って世界クラスのスタイリッシュで意外性のあるホテルを生み出してきた国ですから、デザイン志向のホテルの登場もそう遠くはありませんでした。そしていま、「W Istanbul(ダブリュー・イスタンブール)」の降臨により、トルコのホテルシーンは新たな時代を迎えたと言えるかもしれません。
Wグループは、摩天楼ホテルを得意としていますが、高層ビルの少ないこの街ではいつもと異なるアプローチをとっています。高層建築ではなく、19世紀ふうのタウンハウスを連ねた外観は、まるでひとつの街のよう。客室は全部で134室あります。
インテリアはこのホテル最大の魅力。バロック様式の装飾や、ドラマチックな照明のレセプションであり、エロスを感じさせる客室など、Wホテルらしい美的センスに溢れています。客室はというと、シャンデリアのきらめくリビングルームやハネムーンに似合う円形ベッドを備えたスイートはもちろん贅沢ですが、スタンダードタイプの客室(Wふうに言うと「ワンダフル」のカテゴリーですが)でさえ、薄型テレビがさり気なく設置され、キングサイズのベッドは滑らかな手触りの高級シーツにくるまれています。
ホテルは、古都イスタンブールのイメージを覆すお洒落でハイソなベシクタシュ地区にあります。ショッピング街でもあり、旧市街へはタクシーが便利。館内には「スパイス・マーケット(Spice Market)」をはじめいくつかの一流レストランがあるほか、充実のスパとフィットネスセンターも併設しています。活気あるイスタンブールの街でホテルに閉じこもることはないでしょうが、万一そんな状況に陥っても快適に過ごせるでしょう。
高級ホテルの数だけで見るとボルドーは僻地かもしれません。もちろん実際はそうではありませんが、100万人都市にしては特筆に価する宿が少ないのは事実。だからこそ、街の中心部の「ザ・リージェント・グランド・ホテル・ボルドー(The Regent Grand Hotel Bordeaux)」の再開は大ニュースと言えるでしょう。
大劇場(Grand Theatre)の筋向いに、18世紀の貴婦人のように優雅な佇まいを見せるこのホテルは、パリ出身の有名建築家、ジャック・ガルシア(Jacques Garcia)の指揮の下に全面改装され、世界的ホテルブランド「リージェント」の一員として再びこの街に君臨しています。
ガルシアのドラマチックで歴史を感じさせるスタイルは、モダンエレガンスとクラシックなデカダンスの坩堝(るつぼ)であるこのホテルによく似合います。客室はクラシックスタイルを基本にコンテンポラリーデザインを要所に取り入れ、フランスの一般的なクラシックホテルよりも魅力的に仕上がっています。
誰もが認めるグランドホテルなので、一流レストランを併設しているのは当然。また、それとは別にカジュアルなブラッセリーもあります。作家のヴィクトル・ユーゴー、そしてボルドーの大劇場を設計した建築家のヴィクトル・ルイにちなんだ「ヴィクトル・バー(Victor Bar)」もあり、近いうちに予定されているスパがオープンすれば、このホテルが今後のボルドーの高級ホテルの基準になるでしょう。
バーミンガムは、世界地図で見れば、距離的にもホテルシーンの特徴もロンドンに近いと言えます。膨大な需要があるわけでも、莫大な不動産コストがかかるわけでもないイングランド第2の都市は、革新へのプレッシャーがあまりないようです。しかしながらホテルは、それが高級ホテルであればあるほど「新しさ」以上の魅力を備えています。高級ホテルの代名詞である「ハイアット・リージェンシー・バーミンガム(Hyatt Regency Birmingham)」がその証拠。流行りすたりのあるデザインや、ブティックホテルというコンセプトの若さとは異なり、ラグジュアリーという価値観はどんな時代も変わらないもののひとつです。
ここ20年くらいの間に高級ホテルを利用したことのある方なら、ハイアット・リージェンシーの基本的なフォーマットはほぼご存知でしょう。これは決して、「ハイアットは古臭い」と暗に批判しているわけではありません。ハイアット・リージェンシー・バーミンガムはむしろ、普通のビジネスホテルよりも若々しくてキリっとした印象です。
客室はゆとりあるレイアウトで、壁一面の大きな窓には街のパノラマが映ります。大型テレビや高速かつ無線のインターネット接続などの最新設備のほか、贅沢なローブや柔らかなスリッパなど、細かいところにも気配りが行き届いています。館内には、24時間オープンのフィットネスジムとプール、そして豊富なメニューのスパを完備。街の中心部の運河を臨むロケーションで、買い物をたっぷり楽しんだあとロビーでお茶という、優雅で絵になる休日を過ごすことができます。
厚い雲が垂れ込める寒い日には、白砂と透明なブルーの海、そして澄みわたる青い空を夢見るもの。それはまさに、南太平洋に浮かぶ最後の楽園、フィジーのワンシーンであり、その片隅に浮かぶロイヤルダブイ島の姿でもあります。ここは、緑と白とブルーに彩られた4万平米のプライベートアイランド。客室はすべて戸建でたった16棟しかなく、どんなに多くても一度に32人のゲストまでしか滞在できないため、世界の果てのような隔絶感と解放感をたっぷり味わうことができます。
客室はフィジー語で家を意味する「バーレ(vale)」と呼ばれ、いずれも小さなプール付き。ほぼオールインクルッシブ型なので、宿泊料金には、すべての食事と一部の飲み物のほか、シュノーケリングやシーカヤック、ヴィレッジツアーなど、さまざまなアクティビティが含まれています。マリンスポーツは、希望に応じてスタッフが世話をしてくれるので、初めての人でも安心して、カタマランヨットでベンガ島のラグーン(Beqa Lagoon)のセーリングを楽しむことができます。また、島から1キロ沖あたりで海は急に深くなっていて、スキューバダイビングには絶好のポイント。多種多様な海の生物に出会えるチャンスです。
アクティビティよりものんびり過ごしたい人には、3つある島のビーチでピクニックランチがお奨め。また、中央の巨大なベンガルボダイジュの木に由来する「バニヤン・レストラン(Banyan Restaurant)」では、旬の新鮮なフルーツと魚介類を中心としたメニューをいただくことができます。さらに滞在中に一度は、静かなガゼボでのプライベートディナーに招待されます。旅行鞄には、水着と軽快なリゾート着が数着入っていればOK。それ以外は、煩わしい日常と一緒に置き去りにして旅立ちましょう。
交通:
ナンディ国際空港発着のホテル専用の往復送迎があります。送迎の手配はカスタマー・サービスへご相談ください。
太陽とさわやかな気候で知られるスペインでスキーができるというのは意外かもしれません。カタルーニャ州に横たわるピレネー山脈の山間のアラン渓谷は、地図でお分かりのように、正真正銘のスペインのスキーリゾート。「エーシー・バケイラ(AC Baqueira)」は、スペインのACホテルグループにしては珍しい正統派スキーホテルです。
山景色をバックにした傾斜屋根はどこかアルプスの風景に似ていますが、ここは確かにスペイン。内部も、天井は木の梁が剥き出しになっていますが、インテリアはスイスのそれではなく、あくまでスペインです。客室は限定的な色使いでまとめられています。ベッド周りは白いシーツと黒いレザーのヘッドボードとのコントラストが印象的。ナチュラルな木や石の色合いとテクスチャーが落ち着きを与えます。レストランはわりと伝統的で上品な装い。名高いスペインの創作料理を味わうには、こうしたインテリアのほうがいいでしょう。
スイスなどの有名スキーリゾートに比べスキーシーズンは短いため、雪のない季節も楽しめるマウンテンリゾートとして整備されています。トルコ風の蒸し風呂や最新のトリートメントを提供するスパ、そして最新機器を揃えたフィットネスセンターを併設。他の山岳リゾートと同様に、アクティブな休暇を過ごしたい旅人に人気です。
天国の寝心地のベッドに横たわり、ゆったりとしたバスタブの向こうの窓に映る大都会のビル群と空を眺めながら、アフリカの人々の来し方に思いを馳せる ---- 「セント レジス ホテル サンフランシスコ(St. Regis Hotel San Francisco)」に宿泊したら、同じ摩天楼ビルの階下に位置するアフリカンディアスポラ博物館(MOAD)を覗いてみるチャンスも高いでしょうから、こんなシーンも実際に起こりえます。
MOADとセント レジスという一流どころを収めたこの建物は、改修した古い建物と近代的な高層ビルを組み合わせたもので、堂々たる存在感を放っています。ホテルのルーフテラスは、日向ぼっこには最高の場所です。
ホテルのメインレストラン「AME」は、アメリカの現代料理をお洒落なインテリアに囲まれて楽しめるとあって評判です。また館内には充実したサービスのスパとこの街では珍しい屋内プールも併設。客室は落ち着いたシンプルエレガンスで統一され、バスルームには薄型テレビも完備しています。
これ以上ない便利な立地で、すぐ隣りにサンフランシスコ近代美術館、道路の向かい側には、イエルバ・ブエナのアートコンプレックスと公園、そして会議場などがあります。北側にはダウンタウンが広がり、南側には洒落たレストランの並ぶ新興地域「ソーマ(SOMA)」(South Of Marketの略、マーケット・ストリートの南側の一帯)があります。
東と西が出会うボスボラス海峡。敬虔な宗教者と無神論者が肩を並べて歩き、軒を連ねる古い建物は最新式の設備で裏打ちされています。その街並みの一画にある18世紀築の豪奢な館を再利用した「ル・オットマン(Les Ottomans)」は、客室数たった10室の小さなホテル。ただし、いずれも贅沢なファブリックと計算された色使いで飾られたスイートで、窓の外には緑豊かな庭か、あるいは船の行き交う水面が広がります。また、客室に備え付けのファックス、ノートパソコン、そして無線インターネットも、忙しい現代人には重宝するでしょう。
一方で、仕事を忘れさせてくれる施設もあります。スパ「Caudalie Vinotherapie」では、肌の再生に効果的といわれるブドウを使ったスクラブや、パルプを利用したヘッドスパを堪能できます。またバー「Les Ottomans 29」とイタリア料理のレストランも完備。暖かい季節には、川に面したテラスで食事やドリンクを楽しむことができます。
イスタンブールのヨーロッパ側にあるため、周辺にはシックなバーやカフェが目白押し。海へ漕ぎ出したいなら、ホテルのスピードボートやヨットなどを利用したツアーをアレンジしてもらいましょう。ホテル所有のヨット「Ma Biche」号は、エーゲ海や地中海へのスペシャルツアー用にレンタルすることができます。
リアド(邸宅)ホテルは、ものめずらしさを売りにするたぐいの宿ではありません。その定義は、市中の豪邸を再利用した宿であること、静かな中庭を中心に口の字型の設計であること、そして、ありふれた外壁によって通りから隔絶された内部は、滴るような豪華な空間であること。この定義を満足する「リアド・ケス(Riad Kaiss)」は、どこか捉えどころのない独特の雰囲気を醸しています。この雰囲気こそこの宿の個性であり、旅人にとっての魅力なのかもしれません。
またデザインも特に印象的。かの有名なインテリアデザイナー、クリスチャン・フェレが大々的に手を入れた内装は、モロッコの伝統に氏の解釈を加え、本物らしさとモダンなテイストが見事に融合しています。運営は、マラケシュで一流と評判のリアドホテル「ダー・レ・シゴーニュ(Dar Les Cigognes)」と同じチームが担当。息を呑むような美しいシーンと、完璧に練られたサービスとがあいまって、「デザインリアド」という特別な宿に仕上がっています。
スパ、ハマム(トルコふうのお風呂)、小さなプール、そしてゲスト一人一人に合わせたおいしい料理(と料理教室も)など、通常のリアドホテルにあるものはすべて揃っていて、しかも非常に高いレベルに保たれています。
クラクフは、ポーランド建国以前からの歴史を持つ街と言われながら、観光面では今ひとつぱっとしませんでした。しかし最近では、ビロード革命を契機に民主化が進んだ1990年代のプラハのように、観光客数がにわかに増加しています。古びた美しい街並みは意外なほど活気に溢れ、しかも物価が安い。だからこそ、「ホテル・コペルニクス(Hotel Copernicus)」を宿泊料金だけで判断してはいけません。ここは一流のブティックホテルであり、比較的安価な料金設定は、このホテルの魅力をいっそう高めています。
このホテルがきわ立っているのは、単なる高級ホテルではないこと。その理由を肌で感じさせてくれるのが、全29室の客室です。ヘッドボードはもちろんフットボードまで付いたベッドは風格たっぷりで、一連の調度や装飾は正統派ルネサンスの流れを汲んでいます。現代人の喜ぶ快適な環境も整っていて、大理石のタイルを張った洒落たバスルームは、ほぼ全室でバスタブを完備。ジェット機能付きの場合もあります。
その上、ジュニアスイートはヴァヴェル城を頂く丘の眺めという特典付き、さらに上級のスイートはルネサンス様式の豪華アパートメントと言って差し支えないでしょう。館内には現代ポーランド料理のレストラン、眺めのよい屋上バー、そして地下には小さなスパ兼ウェルネスセンターまであり、これはもう、29室クラスのホテルの常識を凌駕しています。
サンディエゴ郡北部の海辺に位置する小さな町デルマー。この町で最高と評されるのが、先ごろ大規模改修を終えて再オープンした「オーベルジュ・デル・マー(L'Auberge Del Mar)」です。南カリフォルニアと聞いて、素足でビーチを散歩するひとときを連想するのは間違いではありませんが、このホテルはビーチリゾートを小粋かつ上品に過ごす方法を教えてくれます。
ご覧の通り、ここはサーファー相手の格安宿ではなく、あくまで美食ホテル(オーベルジュ)。カリフォルニアにゆかりの深いインテリアデザイナーのバークレー・ブテラ(Barclay Butera)が、スタイリッシュながらもわざとらしくなく、大型ラグジュアリーホテルよりもセクシーで並みのブティックホテル以上に洗練された世界を作り出しています。定番の大理石のバスルームや大画面薄型テレビなどの快適な設備を整えると同時に、人のぬくもりを感じさせてくれる仕上がり。このほっとする居心地は、他のホテルではなかなか味わえません。
敷地内にはスパのほか、フィットネスセンターと夜間照明付きテニスコート(2面)があります。太平洋を眺めるレストランでは、料理業界のオスカー、「ジェームズ・ベアード賞」に輝く一流シェフによる正真正銘のカリフォルニア料理が待っています。そこはさすがオーベルジュ、普通のホテルのレストランとは格が違います。当然、地元でも人気が高く、多くの人が改修後の再開を心待ちにしていたといいます。
オーストラリア南部ビクトリア州の州都メルボルンから車で約1時間の片田舎で、シャトーすなわち「お城」を名乗るとは、いささか場違いかもしれません。しかしながら、1854年築の大きな館を再利用したホテル「シャトー・イェリング(Chateau Yering)」は、ヨーロッパ諸国ではよく見かける貴族的なスタイルの宿。もとの建物を丁寧に補修し、猫足のバスタブや大きな天蓋付きのベッドなどをたっぷり詰め込んで、見るからに旧世界の気品を漂わせるホテルに仕上げています。
ヤラ・バレー(Yarra Valley)は、オーストラリアを代表するワイン産地として有名な場所で、ホテルを囲む東京ドーム約21個分の広大な土地は、優れた品質のブドウを生産し続けています。このホテルのワイナリーは1840年代にオープンし、1861年以降さまざまな賞を受賞。併設のレストラン「エレノア(Eleanor’s)」では当然、ホテル自慢のワインを楽しむことができます。ここはオーストラリア版ミシュランである「シェフズ・ハット(Chef’s Hat)」で高い評価を得ています。
一方、インテリアは間違いなく、建物の建設当時を凌駕する贅沢さ。スイートは広々としていて、ブロケード織りの布やタペストリー、そして繊細なアート作品が上品な雰囲気を醸しています。建設当初からの暖炉とバルコニーに加え、エアコンやインターネット、テレビ、DVDプレイヤーなど最新設備も完備。24時間対応のルームサービスもあります。
敷地内には、エクササイズに最適なテニスコートとスイミングプールがあります。ただし、ソファから起き上がる気分になれないなら、地元産のチーズプレートとワインをお好きなときにどうぞ。バラの咲く丘や庭をそぞろ歩き、美しいワインの香りと美食を堪能しているうちに、都会の生活で青ざめた頬がほんのり色づき、疲れた体にエネルギーが戻ってくるような気がします。
ミラノには抜群にスタイリッシュなホテルはいろいろとありますが、いずれも高級ホテルの価格帯に属しています。それに対し「ナウ・ホテル(Nhow Hotel)」は、ミラノ・ファッションウィークのようなとびきりのスタイルが、お洒落なのにリーズナブルなファッションブランド「H & M」のような値ごろ感のある価格で手に入る、貴重なホテルです。
この価格を実現するには、いくつかの秘訣がありました。たとえば、ここは贅沢なラグジュアリーホテルではなく、デザインホテルであるということ。そして街の中心部から少し外れた立地であること。この界隈は産業団地の跡地を再開発中の地区で、ミラノ南部のアートとショッピングの発信地として生まれ変わりつつあります。
地元デザイナーのマッテオ・トゥン(Matteo Thun)は、美しいルックスをいともたやすく実現しています。無駄のない、広さを感じさせる客室は、どこかレトロフューチャー的な味わいで、ルネッサンスふうの華やかさよりも1960年代の高級感が感じられます。
館内には居心地のよい素敵なレストランと、使いきれないほどのイベントスペースがありますが、その他には特にありません。キャビアとシャンペンとバトラーサービスで贅沢な休日を過ごしたいなら、そうしたホテルは他にあります。しかし、手ごろな価格と、ミラノ中心街から約10分という比較的便利な拠点をお探しの方にはお奨めです。
タイのビーチリゾートは似通っていて区別しにくいこともあるかもしれませんが、ここ「ソネヴァキリ・バイ・シックスセンシズ(Soneva Kiri by Six Senses)」は、地元タイ人でさえほとんど知らないクット島(Koh Kood)にあるので、それだけで印象に残ります。島へのアクセス方法はただひとつ。バンコク国際空港から専用小型飛行機でリゾート専用飛行場へ飛び、そこからスピードボートで島へ。リゾートに着いたら今度はバギーに乗り換えて、ようやく客室(戸建のバンガロー)へ到着します。これだけでも、大衆化されたパトンビーチとは違うことがお分かりいただけるでしょう。
運営は、ホアヒンをはじめ、タイの静かなリゾート地で究極のホテルをプロデュースするシックスセンシズ。「タイのビーチはもう古い」と言う人の目を覚ます新鮮なリゾート体験が待っています。客室は、斬新なデザインや仕掛けはありませんが、半屋外のリビングスペースや各部屋専用のプール、オープンエアのバスルームなどに、自然の力が生み出す有機的なやすらぎが溢れていて、とても贅沢な気分にしてくれます。
このホテルは共用スペースが秀逸。中でも、地上5メートルの樹上に設けられた「ダイニングポッド(Dining Pod)」は、籐の籠のようなかたちもさることながら、小高い木の上から白砂のビーチや夕日を眺めることができて人気です。また、子供たちがスタッフと一緒に各種アクティビティにチャレンジできる場所もあるので、その間、大人は大人同士で楽しむことができます。
この他にもホテルの特色としては、美しい景色やチョコレート専門のデザートパーラー、それに充実のスパメニューなどがありますが、それ以上に印象的なのが「エコヴィラ(Eco Villa)」と呼ばれる特別室です。ここは、いわゆる環境設計型のホテルですが、特にエコヴィラには二酸化炭素排出量をゼロにするための特別設計が採用されています。粘土とゴムの木で作られた小さな家屋に再生可能エネルギーを取り入れたエコヴィラは、時代を先取りする持続可能な生活様式として、訪れるゲストや地元の人々に公開されています。
交通:
バンコク国際空港にてホテルスタッフがお出迎え。リゾート専用機で専用飛行場へ(約1時間)、そこからボートでホテルへ。空港からの送迎はカスタマー・サービスへご相談ください。
英領ケイマン諸島は基本的には高級リゾート。ここを訪れる観光客の目的はたいてい、未開の地でのワイルドなアドベンチャーではなく、静かなラグジュアリーホテルでのんびりしたひとときを楽しむことであり、リピーター率が非常に高いことでも知られています。ですから、「ザ・リッツ・カールトン・グランドケイマン(The Ritz-Carlton Grand Cayman)」がここに目をつけるのは、当然といえば当然なのです。
ケイマン諸島最大の島、グランドケイマンでもっとも美しいと評判のセブンマイルビーチに面したこのホテルは、東京ドーム12個分以上という広大な敷地に370室の客室を構えています。決して控えめな規模ではなく、プールやテニスコート、スパなどの一流設備を備えた間違いなく豪華な造りですが、節度あるゴージャスさと、豪華さを敢えて自慢しなところは、さすがリッツ・カールトンの一員です。
ケイマン諸島は、銀行業だけでなくダイビングでも有名で、このホテルでは、その美しい海とさんご礁を舞台に、海洋生物学者のジャン・ミシェル・クストーによる環境教育プログラムを実施しています。また、グレッグ・ノーマン設計のゴルフコース、ニック・ボロテリー(テニスコーチで、フロリダ州にある国際テニス選手養成学校の創業者)のテニス・プログラム、そして有名シェフ、エリック・リペールによるメインダイニングなど、その道のビッグネームたちによる布陣は、まさに完璧のひとこと。リッツ・カールトンはそれほどまでに、ケイマン諸島に入れ込んでいるということでしょう。
「ル・プチ・ホテル(Le Petit Hotel)」は、小ぶりながらも充実のラグジュアリーホテル。モントリオール旧市街(Vieux Montreal)の古い建物をモダンなブティックホテルへと再生するアントノポロス・グループのプロデュースで、「ネリガン(Nelligan)」や「オーベルジュ・ドゥ・ビューポート(Auberge du Vieux-Port)」の姉妹ホテルに当たります。旧市街のしかも中心部に位置し、クラブやバーやショップやギャラリーなどの隠れた名店に囲まれていて、地元の住人になった気分でホテルライフを楽しむことができます。
建物は一見、19世紀のヨーロッパを思わせる外観です。玄関をくぐると、そこはフロントを兼ねたカフェになっていて、パンの焼ける芳ばしい香りがあたりに満ちています。やがて日が落ちると、カフェも照明を落とてお洒落なラウンジへと変身、さまざまな人々で賑わいます。
客室は全部で24室。剥き出しのレンガや石積みの壁とウッドフローリングにモダン家具を組み合わせ、ホテルというよりも、都会に住むお友達のお洒落で快適なロフトに遊びにやってきたような印象です。またヨーロッパの古い建築様式を保存しつつ、インターネット接続(有線・無線)、iPod対応ステレオ、薄型大画面テレビなどの最新設備と、洗練されたバスルームとリビングスペースを備えています。
さらに、比較的リーズナブルな価格なのにサービス面も充実。ノートPCのレンタルや、小さいながらもスパを併設するなど、ビジネス客にもレジャー客にも喜ばれるサービスを提供しています。
カンヌのホテルは一流ばかりと思うかもしれません。しかし、一年中絶え間なく訪れる観光客の応対に追われ、「一流」を目指したり維持したりするためのメンテナンスや人材育成もままならず、いつの間にか二流三流に落ちぶれてしまうところも。そんな中、マリーナに佇むある古参ホテルは、改装を足がかりに起死回生を図り、「1835ホワイト・パーム・ホテル(1835 White Palm Hotel)」として見事に再出発を果たしています。
趣味のよいモダンなインテリアは、シンプルなラインを中心に、地中海を強調しすぎないコスモポリタンかつ高級感ある雰囲気に仕上がっています。建具を新しくしたり設備に最新技術を取り入れたりして、目に付きにくい部分にも手が入っています。客室からは海や古い港が見えますが、これは、かの有名なクロワゼット通りではなくマリーナに泊まる特典と言えそう。
屋上テラスのレストランからの眺めはさらに爽快で、旧市街から緑の丘、海、そしてクロワゼット通りまで、360度のパノラマビューが広がります。意外なほど優れた立地のこの小粋なホテルなら、もっと東の繁華街の宿でなくてもカンヌの魅力を十分に味わえるでしょう。さらにここは、なんと温泉付き。スパや美容トリートメントに加え、一段とリラックスした時間を楽しむことができるでしょう。
ハリウッドでは、「本物のクラシック」と「キッチュ」の分かれ目など、ほとんどないに等しいのが実情。そんなあいまいな状況の中で、「サンセット・タワー・ホテル(Sunset Tower Hotel)」は、「本物のクラシック」のお墨付きをどうにか得られているようです。ハリウッド黄金期の後半、このアールデコの高層マンションは、マリリン・モンローやフランク・シナトラなどを住人として迎えていました。ミッドセンチュリーの雰囲気は今も漂っていますが、中身も古いままというわけではありません。そしてここを訪れる人々も、有名人のサインを狙う熱心なファンなどではなく、ハリウッドの正真正銘のプレイヤーたちです。
インテリアは、先ごろの改修によりアースカラーを基調とした大人っぽいモダンな装いに生まれ変わっています。そもそもロサンゼルスが映画産業の中心地になった理由と言われる、午後の金色の日差しによく映え、その様子はまるで映画のワンシーンのよう。また、超高級というわけではありませんが、たとえば上質なエジプト綿のリネンや、100年以上の歴史を持つ自然派コスメの老舗、キール(Kiehl’s)の洗面用品などが、ワンランク上の快適な時間を約束してくれます。ただし、この場所に漂うクラシック・エレガンスに浸っているところに、サンセット・ストリップから街の喧騒が流れてきたら、ちょっと興ざめに思うかもしれません。
幸か不幸か、気取って過ごすのがハリウッド流と。目一杯お洒落をして街を闊歩したあとは、サンセット・タワーのスパや、あるいは「タワー・バー・アンド・レストラン(Tower Bar and Restaurant)」で一休みしましょう。会員制クラブのような古風な雰囲気のこのレストランは、映画『バグジー』のモデルとなった実在のマフィア、ベンジャミン・シーゲル所有の部屋を改装したものです。
ご予約は2010年3月1日から受付開始予定です。
Tablet Hotelsの「タブレット・スパイ(Tablet Spy)」は、期待のホテルをいちはやく覗き見ることができる特別プログラム。オープンしたてのため不都合があるかもしれませんが、それでも宿泊してみたいと思われる方は、Tablet Hotelsの一員にふさわしいかどうかをぜひ評価してください。
シシリア島と聞いてゴルフを真っ先に思い浮かべる人は少ないでしょう。ですから「ヴェルドゥラ・ゴルフ・アンド・スパ・リゾート(Verdura Golf & Spa Resort)」を名前だけで判断しないでください。極論を言えば、ここがすばらしいホテルであれば、シシリア島とゴルフとは当然の組み合わせに思えるかもしれないのですから。また、地中海沿岸のオリーブの国イタリアは、スコットランドのゴルフの聖地セント・アンドリューズのリンクス(ゴルフコース)とは似ても似つかない環境ですが、高級ホテルグループ、ロッコ・フォルテがプロデュースするブティックスタイルのラグジュアリー・リゾートには格好の舞台です。
当サイトはホテルをブランドで判断することはありませんが、「フォルテ」の名は今のところ、ある種の趣味の良いデカダンな高級感や、クラシックとモダンが同居するお洒落なヴィジュアルを難なく想起させます。それは、ロッコ・フォルテ卿の実の妹でデザインディレクターのオルガ・ポリッツィによるところが大きいでしょう。全203室と都会の姉妹ホテルよりも大型のこのホテルは、島の南西の沿岸部に、1マイル(約1.6km)にわたって伸びるビーチに向かって佇んでいます。敷地内には、18ホールのゴルフコースが2つと、小ホテルと言ってよいくらいの規模の独立型のスパ棟があります。
レストランは4箇所あり、空腹も飽きも感じさせません。またお洒落ホテルにしては驚くほど「家族思い」で、別のプールと子どものクラブがあるほか、子どもの好き嫌いに合わせたメニューをアレンジしてくれます。フォルテらしいクラシックな豪華ブティックホテルですが、より成熟した、いわば「大人の余裕」のようなものが感じられます。
香港の高級ホテルは、目も眩む豪華の極みにありますが、中でも最近の斬新なブティックホテルは一段とスタイリッシュになってきています。その両方を追及したのが「ジ・アッパー・ハウス(The Upper House)」。一般的なブティックホテルを上回る全100室の規模を持ち、香港生まれのインテリアデザイナー、アンドレ・フーの手による整然としたチャイニーズモダンに身を固めたこのホテルは、風変わりなデザイナーズホテルに比べればかなりの正統派です。
高級感とスタイルとの妥協点を探るかわりに、そのどちらも極めようとしています。現代アジアの高級ホテルを象徴する摩天楼に配された、広々とした空間と大きなバスルームを持つ客室は、巨大なベッドからもバスタブからも、壁一面の窓に映る香港の街並みを眺められるよう設計されています。中道的な装いと思いきや、意外にもミニマリズムを強調したデザインで統一されています。
空港送迎の高級ハイブリッド車から、室内設備をコントロールするiPod Touchまで、最新テクノロジーを全面的に取り入れています。もちろん、魅力はハイテクだけでなく、49階には街とビクトリア・ハーバーのパノラマビューを堪能できるレストランバーが、6階にはコンクリートジャングルでは貴重な芝生のテラスがあります。
By now you know everything there is to know about the south of France — from the farmhouses and vineyards of Provence to the waterfront glamour of the Côte d’Azur. Less storied, perhaps, though no less worthwhile, is this bit of the Languedoc countryside just outside of Montpellier, a place where the estates are still French, and some of them are quite contemporary. Look around the Domaine de Verchant, for example — were it not for the acres of parkland and Southern vegetation outside the windows, it could almost be mistaken for a chic little city boutique.
That’s no coincidence. The designer, Raymond Morel, is no stranger to modern hotel interiors, and these sixteen rooms and suites are effortlessly chic, not just pleasing to the eye but as comfortable as any country-house hotel room. Space is plentiful, beds are massive, and the bathrooms are impeccably equipped. It’s the complete country-escape package, with a full-service spa and a restaurant that serves light and healthy fare alongside richer, more traditional dishes. And the surroundings are hard to top — from the pool and sundeck to the vineyards and the gardens, which feature a variety of breeds of roses, it’s a little slice of country heaven.
お定まりのログハウスや山小屋が嫌いなわけではありませんが、近代的な建築やデザインのホテルがスイスで増えてきたのは喜ばしいこと。アルプスの山々の勇姿は、モダンでシンプルなインテリアにもよく映え惚れ惚れします。そんなわけで、「ソリス・カンブリアン(Solis Cambrian)」の徹底的にコンテンポラリーな容貌は、当サイトも大のお気に入り。磨き抜かれたウッドフローリングと特注の家具が館内を覆い、眺めのよいバルコニーがほぼ全室に付いているという、大変贅沢なホテルです。
ベルンから約1時間の山間の村アーデルボーデンに位置しています。知名度はそれほどでもありませんが、それが逆に有利に働いて、華やかなリゾートホテルが多い中で、より落ち着いたスイスらしい暮らしを体験できるでしょう。
インテリアは洗練されていてお洒落ですが、リラックスした雰囲気のほうが印象的。スイスの他の競合ホテルに負けないくらいシックですが、決して気取ってはいません。基本的にはスキーリゾートなのでスキー用の設備はもちろん、プールや小さいながらもお洒落なスパ、そしてスキーの後のお楽しみとしてイタリアンレストランを併設。一方、ホテル周辺のスキー場自体も実は世界クラスですが、この点もあまり知られていません。ただし、一度ここを訪れたら「できれば有名になって欲しくない」とひそかに願う人が多いようです。
交通:
フルークプラッツ空港(Flugplatz Airport)から車で約1時間25分。空港からの送迎はカスタマー・サービスへご相談ください。
はるか昔から続く古都には、古いホテルがいくつもありますが、かつて「ドライ・ケーニッヒ・アム・ライン」と呼ばれたホテル・レ・トロワ・ロワ(Hotel Les Trois Rois)ほど古い歴史を誇るホテルはあまりありません。ライン川の流れを1026年から見つめ続けてきたこのホテル。現在の建物は、およそ150年前に建てられた宮殿のような屋敷です。
館内は、流行りのモダンデザインとはかけ離れた世界。たしかに薄型テレビなどの現代的な設備は備えていますが、伝統的なインテリアの中によく溶け込んでいます。驚いたことに老朽化している様子はなく、19世紀の調度だというのに当時の美しさをそのまま留めています。
館内には、ミシュランの星を持つフォーマルレストラン「シェヴァル・ブラン(Cheval Blanc)」と、ピエモンテ料理のレストラン、そして昔ながらのフランス料理のカジュアルレストランがあり、いずれも川の眺望が楽しめます。現代的な機能と古典の美しさを備えたヨーロッパのグランドホテルは、まさに究極の宿。建物のすみずみにまで、現代人が忘れた古き良き時代の香りが漂っています。
Our Tablet Spy program offers the chance to get early looks at the most promising new hotels. If you’re willing to take the risks associated with staying in a hotel that’s not officially open yet — unfinished spaces, noisy construction, inexperienced service — then you’ll be rewarded with the chance to help decide whether the finished hotel will earn a place on Tablet Hotels.
When it comes to hotels Boston is a bit of a puzzle. For whatever reason, there just aren’t as many stylish and innovative options as there ought to be — compare New York, where you’re absolutely spoiled for choice. Here to add one more to the scant supply of well-designed boutique hotels is the Morgans group, who’ve taken over a historic building in downtown Boston proper and installed the Ames.
The exterior is historic as ever, this landmark building showing every one of its hundred-plus years, its stately brickwork contrasting sharply with the new glass towers of the surrounding district. Once inside, though, it’s a different story, a dark and moody look that’s not just a departure for Boston but for Morgans as well. While their new Mondrian in Miami boasts a design by the outrageous Marcel Wanders, the Ames exhibits a fashionable sobriety in the person of David Rockwell, whose buildings and interiors tend to be more swanky than splashy.
The restaurant, Woodward, is named after the Ames family’s old pub, and should, in typical Morgans style, contribute to a bit of a re-alignment of the local nightlife scene. We’re only surprised something like this didn’t happen in Boston sooner.
ポーランド南部のクラクフは、かつてポーランド王国の首都として栄えた古都。第二次世界大戦の戦火をかろうじて免れた美しい旧市街は、世界遺産に指定されています。文化の中心地であり物価の安さも手伝って、訪れたい東欧の街の上位に挙げられるほど人気があります。この街の観光産業が成熟しつつある証拠が、「スターリー・ホテル(Stary Hotel)」でしょう。これは決して、悪い意味ではありません。
旧市街の中心部にある築数世紀を経た集合住宅を大幅改造した、客室数53室のラグジュアリーなブティックホテルです。新しいものと古いもの、すなわちモダンな建具とアンティーク家具と古い装飾が目を瞠るような対比を見せながら見事なハーモニーを奏で、広々とした空間を厳選の調度で引き締めた、余白を楽しむインテリアに仕上げられています。とあるスイートでは、流麗な白いバスタブがベッド脇に静かに横たわり、背後には壁画やウッドパネルの壁が控えています。
古い地下室を再利用した充実のフィットネスセンターには、アーチを描くレンガ造りの通路などがそのまま保存され、また、ウェルネスセンターのプールは、古いレンガの壁に囲まれた水路で、どちらも心と体にインスピレーションを与えてくれそう。そのほか、レストラン、カフェ、カクテルバーを完備しているので、何不自由ないホテルライフが楽しめます。クラクフのホテルシーンは、このホテルによってまた新たな進化を遂げるかもしれません。
小さな高級宿「リアド72(Riad 72)」のオーナーがまたやってくれました。イタリア語で数字の2を表す「リアド・ドゥエ(Riad Due)」は、数字の上では姉ホテルの36分の1ですが、規模的には同じ客室数4室。いずれもコンパクトながらもお洒落なスイートで、中庭のある伝統住宅を再利用している点も同じです。
メディナと呼ばれる旧市街の中央市場に隣接しているため、どこへ行くにも便利。しかし塀の内側に入ったとたんに、街路のざわめきは空気に溶け静けさが降り注いできます。「これこそリアドホテル」と感じる瞬間です。祈りの声が聞こえたり、屋上テラスから街並みが見えたりすることはありますが、館内はあくまでシックで都会的な洗練された雰囲気。安っぽさのかけらもない趣味のよいインテリアは、ミラノ出身のオーナーの面目躍如というところでしょう。
ホテル周辺にはさまざまなレストランやカフェがあり、食べ歩きにぴったり。ただしガイドか、あるいは十分な道案内が必要です。外へ出るのが億劫なら、事前に頼んでおけばホテル内で食事をすることも可能です。目新しいサービスや珍しい設備はありませんが、それこそ正統派リアドホテルの望むところでしょう。
カリフォルニアワインの産地といえば、一般には、サンフランシスコの北のナパバレーやソノマバレーが有名です。しかし、もっと南、すなわちサンフランシスコとロサンゼルスの間のパソロブレ(Paso Robles)からサンルイオビスポ(San Luis Obispo)にかけての地域も見逃せません。ナパバレーなどに比べてホテルの数は少ないかもしれませんが、だからといって粒が揃っていないとは限りません。「ホテル・シェヴァル(Hotel Cheval)」がその証拠です。
新築なので、十分にのびのびできるスペースと必須の設備をすべて完備しています。ガス式暖炉やバスタブ付きの客室が多く、その上パティオあるいはサンデッキ付きの場合も。モダンラグジュアリーの装いで統一されていますが、どこか馬小屋のようなラフな雰囲気が個性的。またアクセントカラーの使い方も秀逸です。
スパはありませんが、自室でマッサージやトリートメントを受けることができます。また、館内にレストランはありませんが、だからこそ、急成長中のパソロブレの美食シーンを食べ歩くチャンス。ワイン産地では定番のワイナリーツアーはもちろん、地元レストランでのおいしい食事も堪能することができます。パソロブレで美食とワインを極める週末にふさわしい、静かで美しい宿です。
大型チェーンホテルに嫌気がさして、リスクを冒してでも個性的な小ホテルを選ぶ場合もありますが、例えばオーランドのような街では、リッツ・カールトンという安心できるクオリティに真っ先にすがりたくなるかもしれません。
オーランドといえばウォルト・ディズニーの街。米国だけでなく世界中から観光客が訪れるディズニー・ワールドのほか、シーワールドやユニバーサル・オーランド・リゾートなどのテーマパークがあります。この街に仕事で訪れる人も恐らくいるのでしょうが、オーランドへの旅行者の大部分はレジャー目的で、その多くが家族連れです。
「ザ・リッツ・カールトン・オーランド・グランデ・レイクス(The Ritz-Carlton Orlando, Grande Lakes)」は、テーマパークから逃れたい人にとってうってつけのチョイス。オレンジの木立が続く広大なリゾート地「グランド・レイクス」に建ち、グレッグ・ノーマン設計のゴルフコースを併設しています。そして何よりも重要な点として、リゾート内をマスコットキャラクターが闊歩する姿は、ここでは見られません。
ホテル自体は、ゆったりした客室、地中海のお館のようなスタイル、古風でプロフェッショナルなサービス、そして格下の宿が青ざめるほどの一流の設備という、世界に冠たるリッツ・カールトンの公式にのっとっています。いずれの客室にもバルコニーがあり、リゾートの緑豊かな眺めを楽しむことができます。ただし、最も眺めがよいのは最上階の「クラブレベル」で、サービスも一段と優れています。
広々としたスパ、一流のゴルフコース、隣接するJWマリオットの巨大なプール、そしてレストラン「ノーマンズ(Norman’s)」(プロゴルファーのグレッグ・ノーマンではなく、シェフであるノーマン・ヴァン・エイケンにちなんだ名前)は、いずれも、トリプルAの評価に匹敵します。テーマパークのことなどまったく忘れさせてくれる、そんなホテルです。
白亜の瀟洒な屋敷が並ぶニューオーリンズは、世界が認めるクラシック・ラグジュアリーホテル、リッツ・カールトンにふさわしい街。「ザ・リッツ・カールトン・ニューオーリンズ(The Ritz-Carlton New Orleans)」は、黒い人造石の床がモダンなマイアミ・サウスビーチの姉妹ホテルや、ミニマルデザインを採用したマンハッタン中心部の姉妹ホテルのような「亜流」ではなく、リッツ・カールトンの正統を貫いています。
場所はフレンチクオーターのカナル通り沿い。ガーデン地区にありそうな貴婦人のように優雅な佇まいに、ゆとりのスペースと繊細な美しさを持つインテリアを組み合わせています。高天井の空間にゆったとした家具を配し、みずみずしい花が空間に彩を添えるロビーや宴会場は、「先鋭的」とか「モダン」などという表現とは無縁ですが、昔ながらの結婚披露宴には最高の舞台でしょう。
リッツ・カールトンの高品質と豪華さは、あらゆる面で非の打ち所がありません。ふかふかの羽根布団や夕方のベッドメークサービスのほか、大理石のバスルームは、湯量たっぷりのシャワーと、ホワイトティーのほんのり甘い香りを携えたブルガリのバス用品を備えています。また、アフタヌーンティーを供したり、ペット連れでも宿泊できたり、高級レストランを4軒も併設していたりと、設備・サービスともに完璧です。
古めかしい雰囲気のラウンジ「オン・トロワ(On Trois)」は、チェンバロの音色を聞きながらお茶を楽しむ昼下がりが似合います。あるいは、暗くて落ち着いた「ライブラリー・ラウンジ(Library Lounge)」で、暖炉の炎を眺めながらブランデーやワインのグラスをくゆらす時間も必要でしょう。
一方、フレンチクオーター界隈にはレストランが目白押しですが、わざわざ出かけるのが億劫なら、3階のレストラン「メレンゲ(Melange)」で、ケイジャンフードにヒントを得たグルメなメニューをどうぞ。また、先ごろ改修を終え、キャンドルの灯る美しい空間に生まれ変わったスパも要チェックです。
「高級ホテル」の新しい魅力が満載というわけではありませんが、ニューオーリンズに漂うクラシック・エレガンスの香りを、体一杯に吸い込むことができる宿です。
アルゼンチンと言えば、首都ブエノスアイレスや牧場、大自然の宝庫パタゴニアなどが有名ですが、世界有数のワイン生産国であることは意外に知られていません。世界に誇るアルゼンチン・ワインを大きく支えるのは、アンデス山脈のふもとに広がるメンドーサ州。その州都には、世界に通じる中堅都市にふさわしい世界的なホテル、パークハイアット・メンドーサ(Park Hyatt Mendoza)が控えています。
スペインの統治下にあった19世紀に建てられたというコロニアル様式の白亜の館は、玄関口に伝説のホテル「プラザ・ホテル」の銘が刻まれたままになっていますが、内部はパークハイアットらしいモダンデザインと最新設備で固められています。客室は広さやレイアウトなどさまざまですが、もっとも標準的な客室でさえゆったりとして上品なインテリア。羽毛布団のベッドや、白大理石造りのバスルーム、独立型のシャワーなどが、快適さを約束してくれます。
ここはもちろん眠るだけの場所ではありません。併設のレストランやカフェ、バーなどでは、さまざまな郷土料理とおいしいメンドーサ産ワインを楽しむことができます。館内のスパは、各種のリラクゼーション・メニューのほか、プールやフィットネスセンターを完備。さらにホテルにはカジノもあります。一方、ホテルではさまざまなアウトドア・ツアーのほか、メンドーサ州最大の魅力であるワイン園の見学も手配しています。
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